はだ農園

針尾汐風みかん



世界問題となっている食料問題 ~もったいないことだらけの食品ロス~

こんにちは!はだ農園です。

お盆も近くなり1年の折り返しを迎えるような気分になりますね(^^)vはだ農園では農繁期を迎えており朝から晩まで力の限り動き回っております。

さて今回は、『食品ロス』についてお話ししてみようかなと思います。言葉だけでもどういったことか想像できるとは思いますが、実際内容を詳しく知ると衝撃の連続だったりします。『SDGs』にも記載されているほどの世界的問題となっており、現状待ったなしの状況です。食品ロスについてしっかりと理解した上で1人1人が正しい行動をとれるようにしましょう。

それでは参りましょう。

世界的問題の食品ロス

皆さんは食品ロスと聞いてどのような見解をお持ちでしょうか。単に食品を廃棄している量と思われている方も多いかと思います。大枠で言えば間違ってはいないのですが正確に言えば『まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物』のことを指します。そう、消費・賞味期限内のものを廃棄していることを言います。現状の食品ロスの問題を見ていきましょう。

世界の食品ロス

食料ロスは『SDGs』にも取り上げられるほど世界的な問題となっています。SDGsとは2030年までに世界全体で達成する持続可能な開発目標であり、項目ごとに17つに分けられています。その1つに食品ロスの問題が取り上げられており『12、つくる責任・つかう責任』と題して、❝生産者も消費者も地球の環境と人々の健康を守れるよう責任ある行動をとろう❞という目標があります。つまり個人個人が意識して行動すれば食品ロスは抑えることができるものだということです。

現在、世界で生産されている食品の1/3が廃棄されています。量にして言うと年間で13億トンにもなります。廃棄の方法としては世界的には『埋め立て』が主流となっていますが、その場合多くのメタンガスが発生しオゾン層の破壊へと繋がり地球温暖化の原因となっています。

また、食料の分配の観点から見ると、穀物に限った話しでは1年間で1人当たり消費される穀物は平均200㎏とされています。それに対し世界での穀物の生産量は年間1人当たり340㎏にもなり、平均の1.7倍の数値となります。その上で、世界では9人に1人が飢餓と言われているので、いかに食料の分配の効率が悪いかということが分かるかと思います。

世界では1分間に17人もの人が飢餓が原因で亡くなっています。そのうち子供は12人です。過剰に捉える必要はないですが、これは事実であり現在進行形の話しです。1人1人がこのことを少しでも意識すれば必ず食料ロスは減少することになるでしょう。

日本の食品ロス

日本の食料ロスは世界各国と比べて深刻なものです。日本の食品生産量は年間8000万トンであり、そのうち廃棄されているものは640万トンにも上ります。分かりやすいか例えかどうかは分かりませんが、発展途上国などへの世界の食料援助量は年間320万トンと言われています。日本はその倍の食品を廃棄していることになります。

さらに細かく見ていくと日本では1人当たり廃棄量は世界6位でアジアではワースト1位です。世界から見ると日本は食品に優しくない国と思われています。先進国で貿易が盛んであり成熟された社会であるがゆえの豊かさも原因の1つなのでしょうが、それよりも他国に比べて国民の食品ロスに対しての意識の低さが1番の要因になっていると思います。

日本の食品廃棄の方法は世界でも珍しく焼却処分でおこなっています。埋め立てよりは環境には配慮したやり方なのですが、それでも決して環境に優しいとは言えません。日本での焼却処分の場合、コストとして年間2兆円が費やされています。さらに、量が多いということは人件費も必然的に増えてくるでしょう。環境破壊の面から見ると燃焼によるCO₂の排出も問題となっています。

多くの食品ロスを出し、費用をかけて処分し、その過程でCO₂が排出され環境破壊を招く。人々はこういった悪循環をずっと繰り返してきました。その中でも日本は決して環境に配慮できていた国ではないということを自覚しないといけないと思います。

日本の食品ロスの問題点

ここまでのお話しで世界でも有数の食品ロス国家であると分かった日本。ではどこに問題があるのでしょうか。3つの視点から見ていきましょう。

つくる側の意識

国が発展し成熟した国である日本でみられる傾向として、大量生産・豊富な種類・多彩な金額設定など食の多様性があります。日本の食料ロスの55%がつくる側から発生するものとなっています。要は廃棄されるものは半分以上が消費者の手に届くこともないということになります。つくる側の暗黙の了解としては賞味期限が切れる数時間前には商品棚から下げる、値引きするなら廃棄した方がいいといった考え方もあるようです。すごくもったいなくて残念なことなんですが、つくる側からすると万が一のリスクを考えるとそうしてしまう気持ちも分からなくもありません。

販売店として1番恐れることはお客様が離れることだと思います。現状日本では、そのリスクに比べたら食品ロスによるリスクの方が低いと見られているのは確かなことです。ですから、食品ロス覚悟の販売をしざるを得ないのだと思います。

ただ、今後は日本はこういうスタンスだからと言った立場は世界では全く通用しません。世界ではつくる側に法律で罰則まで与えて食品ロスを激減させている国も少なくありません。多少強引かもしれませんが2030年までの目標を達成するためには日本のつくる側にも大きなテコ入れが必要なんだと思います。

つかう側の意識

使う側とは消費者のことを指します。日本の食品ロスの45%が家庭からでているものであり、余り物はもちろんのこと、野菜の皮のむきすぎや冷蔵庫内での期限切れなども食品ロスの原因となっています。

購入するときの話しで言えば消費者は鮮度を意識するあまり賞味期限が長いものをとろうとする人が多いです。お店側は『先入先出し』といって古いものから手前に並べていって、ロスがでないように努力されています。しかし消費者の中には商品棚の奥の方からとられる方がおり、お店側も困られているのが現状です。

消費者の意識として国が豊かであるが故に食品ロスに対して少し危機感が薄いのかもしれません。お店の品揃えが悪かったり、在庫切れがあったりすると「よくない店」という考えを持ちがちです。そういやってコスト削減とお店の評価を結び付けてしまう考え方が食品ロスを助長しているのかもしれませんね。

国の対策

私は食品ロスの1番の原因は国の体制に問題があるからだと思っています。国がもっと積極的に関わって、食品ロスの問題がSDGsに入っていることを強調しなければならないと思います。SDGsでは2030年までに食品ロスを今の50%削減という目標を掲げています。それを知っている人は多くはないと思います。それは個人というより国の責任だと思いますし、国の本気度がまだ国民に伝わっていないんだと思います。

世界を見てみると、フランスでは法律を改正し食品ロスが多い場合は罰則に当たるようになっています。デンマークではボランティア団体が賞味期限切れや包装の傷などで商品価値が著しく下がったものを格安で販売するスーパーを立ち上げました。他にもアメリカやスペインなど各国で独自の食品ロス対策がとられています。その多く政策は国がバックアップしたものです。

国が強く推し進めるということはつくる側、つかう側どちらにも大きなメリットがあります。要は何かあった時に最終的に誰が責任をとるのかということです。日本のように国がお願いベースで話しを進めると責任は国民側にあり、物事は前に進みません。上記で述べた世界各国のように国の責任のもと問題に取り組むと物事は必ず前へ進みます。

食品ロスを半減させることは2030年までに目標ではありますが必ず達成しなければなりません。先進国であって達成できませんでしたという選択肢は世界から見てもありえないんです。そうなってしまえば日本という国の信用はなくなることでしょう。物を大事にする国、日本であるからこそ食品ロスに対しては世界のトップを走ってもらいたいものです。

消費期限と賞味期限について

最近では消費期限と賞味期限の違いについて理解されている方も多くいると思います。一応分からない方のために簡単に説明させてもらいます。

消費期限とは生ものに多い表記で安全に食べることのできる期限を示しています。つまり期限を過ぎると食中毒などの危険性があるということです。これはしっかりと覚えておきましょう。賞味期限は加工品などに多い表記で味や風味、食感などを損なわず美味しく食べれる期限を示しています。おいしさの期限であり消費の期限ではないということです。つまり賞味期限であれば期限切れでも食べられるということです。それでも1つ注意したいのは、開封した場合はなるべく早く食べるということです。開封して空気に触れたり、手や箸に触れることで雑菌が侵入します。衛生上、菌がたくさん繁殖する前に食べきるようにしましょう。

また、期限の表記に関して言うと加工品は必ず表記しなくてはいけないのに対して、野菜や果物は表記の義務はありません。理由は色々あると思いますが1番の理由は期限の設定が複雑だからだと思います。野菜や果物の中には追熟と言って倉庫内で保存して成熟させたり、お米のように冷蔵することで長期間保存できるものもあります。管理や技術によって収穫したてよりおいしくできたりもするので期限を一定にさだめることが難しいとされています。他にも加工品でないとか食べる前に人の手が必ず加わるとか皮をむくなど衛生上、安全が高いとされているので期限を定めるまでに至っていないのが現状です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。意外と分かっているようでいても知らないことも多かったのではないでしょうか。1番伝えたかったこととしては日本はこのままでは危ないということです!今までの説明を聞くと2030年までに半減なんて数字が途方もなく聞こえませんか?

世界各国のように大変ではありますが今から大きく舵を切って道筋を立てておかないと達成できない目標だと思います。寸前になって急な変化を求められるのなら早めに変化させて意識が変わる心の準備が欲しいところですよね。

心の話しで言うと実際、多くの人は食品ロスの問題を身近に感じており『このままじゃダメだなぁ』と感じていると思います。その一方、分かってはいるけど自分1人が頑張ったところでどうにもならないと思っている方が多いのもそれもまた事実です。この感情が心の準備期間であり、もう一押しで『意識が変わる』ことになると思います。そのもう一押しが国の責任であり、それが罰則なのか援助なのか補助なのかというだけで国が進めなければならないにことに変わりはありません。

今後世界各地では環境破壊による未曽有の災害が頻繁に起こることになると思います。世界が発展し人が生き続けるということはそういうことです。ですが、人は壊すだけではなく作り出すことや守ることもできます。その1つとして世界中で食品ロスを減らして地球温暖化を防いで大きな災害を生み出さないという努力はできるはずです。私たちもその一員だということを深く理解して意識を変えて世界のため、地球のために小さいことから初めていきましょう(^^)v

質問やコメントがありましたら是非コメント欄へお願いします。

それでは、また。


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