こんにちは、はだ農園です。
みかんの芽とともに蕾も出てきました。ただ今年は全体的に花が少ないようなので収量に影響がでてきそうな感じがして少し心配です。花が少ない時は糖度も低くなりやすいので、例年以上にしっかり管理して糖度を上げていきたいと思います。
さて今回は『労働時間』についてお話ししようかなと思います。農業って自営業で時間に融通が利くように思われる方もいるんじゃないでしょうか。労働時間も自分次第ですしね。実際に私もそう言われたことが何度かあります。
新規や転職で農業を選択肢として考えている方はそういう所も加味しているのではないかと思います。でも、イメージやネットの単発的な情報じゃよく分かりませんよね。
ですから、農家である私がリアルな労働時間や休みについてお話しすることで不安や悩みがある方の問題解決のきっかけになればなと思っています。
結論、農業の労働時間は長いです。ほんとに長いです!
実は結構働いているんですよ(笑)。働きすぎてるのが恥ずかしいのであまり働いていないように見せている農家さんも多くいらっしゃると思います。今回はありのままをお伝えします。
ネットによると一般的なサラリーマンの労働時間は年間1700時間らしいです。もちろんそれより働いているという方もいると思いますが、あくまで平均です。それに対して農家は2600時間です。
明らかに違いますよね。これは農家には土日、祝日、大型連休などの休みがないためその分も大きいと思います。もちろん休むこともありますが、不定期であり決まった曜日に休みをとることはありません。
しかもネットでの話であり実際の私の感覚としては年間3000時間は働いているんじゃないかと思います。働き方改革なんてどこへやら、農業がなんでこんなに労働時間が長いのかご説明していきます。
それでは参りましょう。
農家ならではの労働時間
先程も述べた通りすべての農家に当てはまるわけではありませんが、ほとんどの農家は休みが不定期です。それにはサラリーマンとは違い農家ならではの理由があります。
生き物相手の仕事
休みがとりにくい最大の理由は販売する商品が『生き物』だということです。収穫だけに目がいきがちですが、農業の1番大変なところは『育てる』ということです。それは野菜、花、果樹、畜産すべてに言えることです。
いろんな意見はあると思いますがほとんどの仕事は会社(自分)主導で動けるので休みがとれると思います。現に土日やGW、正月などは休みにされているところが多いですよね。ですが農業はあくまで生き物主導です。生き物が成長を続けている限り仕事を断ったり勝手に休むことはできません。
特に温度や水の管理が人工的なハウス栽培や植物ではなく動物を飼育する畜産業では毎日の管理が欠かせません。どんなに天候が悪くともハウス内に作物があるときは必ず状態を見たり作業できますし、畜産業の方は毎日必ず餌やりがあるので仕事がない日はないです。
近年機械化が進みハウスの開閉や潅水の管理や畜産の餌やりや出生のタイミングの把握なども自動でできるような時代となりました。ですが、いくら機械の力を借りても管理をするのは人です。畑や動物のチェックは人の目でこまめに行います。
いつもと違う葉の色、大きさ、水滴の量またはいつもと違う鳴き声、動き、食欲などは毎日の積み重ねがないと気づけませんし、それに対処することができません。
『育てる』というのはそれほど大変なことなんです。会話出来たらどれだけ楽かと思います(笑)。
農繁期と農閑期の差が激しい
農家のピークはすごく忙しいです。そんなの農家だけじゃないよと言われそうですが、農業を始める方はよく聞いてください、ほんとに忙しいです(笑)。
私の場合ですがピーク時期は夏と冬、年に2回ほどきます。他の農家さんからしても長すぎと言われるかもしれませんが1日16~17時間の労働が2週間ほど続きます。起きている時間じゃありません、労働時間です(笑)。しかもバタバタのです。12時間労働なんてザラにあります。農家のピークとはそれほど忙しく体力・精神力ともに必要となってきます。
それに比べ、農閑期はほんとに安定して仕事ができます。仕事を頑張ってしまうと『なにしよっかなぁ』となるぐらいです。まぁでも1日8時間ぐらいは働いていますけどね(^^)v
とにかく忙しくないというだけで精神的に楽なんですよ。収穫期のピークの後のこの時期がご褒美みたいなもんなんですよね。
この差が激しすぎるために農業にやみつきになってしまうのかもしれません。農閑期の間に充電しないと農繁期は乗り切れません。何でもメリハリが大事ですよね(^^)v
休みと言っても会議や冠婚葬祭のためにとっている
これは農家でよくあることなんですが、どうしても外せない用事ができるとそれを休みとしがちです。もちろんその前後の仕事を調整しながらうまく時間を作らなければなりません。
全然休んでいる気はしないんですけどね(笑)。
田舎って近所や地域のお付き合いでけっこう用事があるんですよ。今はコロナで全くないですが会議や飲み会も多いです。役職を複数持てば何日も連続で飲み会みたいなこともあるぐらいです。
遅くまで飲んで朝起きて働くのはほんとに辛いですが、それが農家の宿命です(笑)。次の日のことを考えずにゆっくり飲んでみたいもんです(^^)v
休みがとれる農家になろう
農家には休みが少ないと言ってきましたが、もちろんしっかりと休みをとりつつ経営を成り立たせている農家さんもいらっしゃいます。私も昔は働いてばっかりでしたが今は少しですが休みをとれるようになりました。
やはり仕事ばっかりですと集中力が落ちて効率が悪くなりますし、何より人生楽しくないですよね(笑)。仕事が趣味みたいな人はいいんでしょうが、みんながみんなそういうわけではないですよね。
仕事は仕事で没頭して、趣味は趣味でリフレッシュする。そうやって限られた時間の中でメリハリをつけることで仕事の質も向上していくものだと思っています。
早めに休みを決めてしまう
毎日何かしらの仕事がある農業、仕事を探し出したら切りがありません。休みなんていつになったらとれることやらとなってしまいます。
そんな時にお勧めなのが先に休みの日を決めてしまいましょう!
初めはそんな先の休みなんて保証できないと思うかもしれませんが、先に休みを決めてしまうと逆算して仕事を詰めていくので意外と仕事がはかどったりします。また、先に休みがあるのとないのとではモチベーションも変わってきます。
休みや自由な時間を作るために仕事を頑張るというメリハリのあるサイクルを自ら積極的にとるようにしましょう。
休めるときに休んでおくという考え方を持つ
農業は農繁期と農閑期の差が激しいという話をしました。はっきりいうと農繁期には休む時間など1日たりともありません。それは仕方ないことです。その分農閑期にはしっかりと休んだり自由な時間をとるという考えを持ちましょうということです。
農業は定年がないので人生の中でも仕事に接する時間は長いです。定年が決まっている職業のように一定の年齢まで駆け抜けるということは精神的にもなかなか難しいところがあります。
ですので時間が空いた時は体を休めるという選択肢も必ず入れて下さい。農業を長く続けていくためには休むことも大事な仕事の1つです。
機械を導入することで労働時間を短縮する
世の中、形のないものでお金では買えないものはたくさんあります。友情、愛情、経験、感情、幸せ、などです。100%お金では買えないかと言われればそうではないかもしれませんが、裏を返せばいくらお金があっても100%買えないということですよね。
その中で100%の確率で買えるものがあります。それは『時間』です。生命の維持もそうですし、移動距離もそうです。保育園や家事代行なども自分の時間を持つためにお金で買うととらえればそうなるでしょう。
それを農業で当てはめると機械を導入して作業効率を上げるということになります。機械の力は偉大です。
今まで5時間かかっていた仕事が機械を使うことで30分で終わることなんてザラにあります。疲労の面からしてもかなり軽減できます。
だからといって、いきなり全てを機械化した方がいいというわけではなく、作業をする中で機械化したした方が作業効率が上がる所から徐々にお金をかけていくのがおススメです。
雇用して休みを作る
最終的に目指すところは雇用して安定して休みをとることだと思います。安定した休みがとれているということは『余裕』があるということです。
農業に限らず仕事で1番困るのがアクシデントやケガなどによる急な欠員が出た時の対処です。特に少ない人数で仕事を詰めた状態で働いている場合です。頑張ればなんとかなることがほとんどですが、いつか必ずどうしようもない時が来ると思います。
ですので、会社や個人経営を長く続かせようと思うなら急なことに対応できる『余裕』を持っておくことが大事です。
お金との相談になってくるでしょうが農業で言うと自分が長期でいなくなっても栽培管理を維持できるような経営が目指すところではないかなと思っています。
まとめ
転職や新規で農業を考えている方は自由を求めて選ばれる方もいると思います。農業は確かに自由です。ですが自由には『自己責任』がともないます。
どんなことがあっても自己責任の中で仕事を行うということはどんなことにも対応するために多くの時間を要することだと思っています。
自営業の始めは誰でもスモールスタートです。始めは労働時間を気にせずに自分で汗をかきがむしゃらに働くことは当たり前のことだと思います。
ですが自営業のいいところは頑張って結果を出せばのちのちの自分の労働時間を決める自由がででくるということです。
若いうちにがむしゃらに働いて将来的に仕事と休みを自由にとれる余裕のある経営を目指しましょう(^^)v
質問や感想がございましたら是非コメント欄へよろしくお願いします。
それでは、また。


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