はだ農園

針尾汐風みかん



いいことだらけの温州みかん!!~栄養満点!スーパーフルーツ!!~

こんにちは、はだ農園です。

今回はtabo研究所ということで『温州みかん』の魅力についてお話ししたいと思います。温州みかんは、はだ農園でもきゅうりと並んでメインで栽培している作物ですので、その魅力を是非多くの方に知って頂きたいと思っています。また、はだ農園では私がみかんの責任者ということもあり栽培技術だけでなくみかんの歴史や栄養素も改めて勉強し直してさらにみかん愛を深めたいと思っています(^^)v

『なんとなく温州みかんを食べているそこのあなた!』に届けたい。その魅力と万能性を!今回のブログもそう難しい話しにはならないと思うので気軽に読んでみて下さい(^^)v

それでは、参ります。

みかんについて

前回のきゅうりのブログと同様、温州みかんを知るには『みかん』の生い立ちを知る必要があると思います。・・・あるんです(笑)。今回は結論を焦らずにじっくりとみかんについて学んでいきましょう(^^)v

原産地と種類

みかんの原種は3000万年前のインド東北部のアッサム地方近辺が発祥と言われています。そこから色んな品種が見つかったり変異したりして近隣の国(ミャンマー、タイ、中国)へと広がったとされています。日本では沖縄に『タチバナ』『シークヮーサー』が原生されていました。

歴史が古すぎるために色々な説がありますが、一説によるとみかんとして本土に入ってきたのは室町時代に中国から九州に持ち帰った小みかん(紀州みかん)が初めてのみかんだと言われています。その頃は食用ではなく薬用との位置づけで使われていたようです。その後、鹿児島で突然変異により温州みかんが生まれ、全国で広く栽培されるようになり今に至っています。

みかんの種類は全世界で800種類を超えるとされています。細かく分けるともっと多いかもしれません。日本の温州みかんだけでも100種類以上あります。もちろん私でも全て知っているわけではありません(笑)。みかんは長年の歴史の中で品種改良や突然変異などを繰り返し多様化してきました。

歴史

中国から入ってきたみかんは15~16世紀ごろに和歌山県の有田地方に移植されて一大産業となりました。今でも有田地方と言えばみかんの一丁目一番地ですよね(^^)vその後、鹿児島で温州みかんが発見されたわけですがすぐに広まることはありませんでした。

それは何故かというと、温州みかんには種が入っていないという特徴があります。その頃の時代ではありますが種がないということが『縁起が悪い』とされ、特に武士から敬遠されていました。子孫繁栄という意味でマイナスに捉われていたんでしょうね。ですが、江戸後期になると時代も変わり、味が良くて食べやすいということで広く普及し栽培されるようになりました。時代が変われば評価が逆転するのは今も昔も変わらないんですね(^^)v個人的には若者がムーブメントを起こしてくれたんじゃないかと思っています(笑)。それからは日本の温暖で季節感がある気候と温州みかんの相性がいいということで、特に太平洋側を中心に全国的に広まっていきました。

みかんの白い筋

みかんの皮をむくと房に白い筋がついているのはご存じでしょうか?歯触りが悪いとか見た目がちょっと悪いという理由でとってからみかんを食べられる方も多くおられると思います。中には、あれを摂取しすぎるとガンになりやすくなるという都市伝説的な話しも聞いたことがあります。はっきり言っておきますがそれは大間違いなので真に受けないでくださいね(笑)。

決していいイメージはないかと思いますが実は白い筋の部分には『食物繊維』が豊富に含まれています。食物繊維は腸を整えたり、血糖値の上昇を防いだり、血液中のコレステロールを下げる効果があります。健康にいいものですのでたくさん食べて下さいとまでは言わないですが少々のことは気にせずにガブっといっちゃいましょう(^^)v

温州みかんの栄養素

ここでは『温州みかん』に限った栄養素を紹介していきたいと思います。調べれば調べるほどいい食べ物だなぁと生産者ながら惚れ惚れしました。是非多くの方にも温州みかんについてもっと知って欲しいと思います。

ビタミンC

前回のきゅうりについてのブログでビタミンCについて全力で説明してしまったので色々と省略して説明させてもらいますが、温州みかんにはたっぷりのビタミンCが含まれています。その量なんときゅうりの10倍です。さすがフルーツです!!

1日の摂取目安が100mgとされているなか、温州みかんの果肉・薄皮どちらにも100g当たり150mgものビタミンCが含まれています。1個食べれば1日の最低限のビタミンCを補えるとは恐るべしです。また、果物に含まれる糖質、いわゆる果糖は体内で吸収されやすく良質なエネルギー源となります。朝にフルーツを摂取した方がいいと言われているのもそのためです。体育会系の私からすれば試合前のバナナなんかまさにそうです(笑)。少し話しが脱線してしまいましたが脱線ついでにカロリーのお話しもさせて下さい(^^)v

こんなにビタミンCやエネルギー源が豊富な温州みかんですが、なんとカロリーはすごく低いんです。100g当たり49㎉しかないんですよ。朝食で例えるとしたら、おにぎりが100g当たり156㎉ですので、その1/3ということになります。エネルギーにもなりカロリーも低くビタミンCも豊富!なんて健康にいいものなんでしょう(^^)v

βークリプトキサンチン(ビタミンA)

ざっくり言うとβークリプトキサンチンはビタミンAの元となるもの日本の温州みかんには特異的に多く含まれています。オレンジや柿にも含まれていますが温州みかんに含まれている量は特に多いとされています。

自然界には黄、橙、赤色などを示す天然色素があり、それらを総じて『カロテノイド』と言います。カロテノイドには主要となる6つの成分があり、人参やカボチャに多い『βーカロテン』『αーカロテン』、トマトに多い『リコピン』、ケールやモロヘイヤに多い『ルテイン』、パプリカやほうれん草に多い『ゼアキサンチン』、そして温州みかんに特に多い『βークリプトキサンチン』があります。これらは天然色素というだけあって野菜ならば特に緑黄色野菜に多く含まれています。この中でも『αーカロテン』、『β-カロテン』、『βークリプトキサンチン』は動植物の体内でビタミンAへと変換されます。

近年、『βークリプトキサンチン』はビタミンAの元となる他に数種類のガンの予防(特に肺がんはこれしか予防効果がない)や糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化などの発生リスクを低下させる可能性があることが分かってきました。なので温州みかんを食べるということは生活習慣病の予防に繋がるということになるんです(^^)v

ペクチン

ペクチンは食物繊維の一種であり、温州みかんで言うと全体的に含まれています。その中でも特に含有量が多いのはじょうのうや上記で紹介した白い筋の部分になります。りんごや柑橘類に含まれる物質でコレステロールや血糖値の低下を促したり、腸を整えることで便秘や下痢の解消などの効果があります。具体的な数字で言うと果汁には1%未満、果皮や白い筋には3~4%のペクチンが含まれています。

身近なところで言うとペクチンはジャムなどに利用されています。少し想像して欲しいのですが、みかんジャムはとろみがありますよね?あれはペクチンの作用によるものなんです。ペクチンは加熱され糖や酸と結びつくことで変化してゼリーのようなとろみをもつ状態になります。もちろん砂糖の使用によりジャム特有のとろみは増すことができますが、砂糖の主な目的は保存期間を長引かせることであって、とろみ自体は砂糖を使用せずともみかんの糖と酸とペクチンで十分賄うことができるのです。なので柑橘類はジャムとの相性が非常によく、いろんな種類のジャムが作られています。

他にも温州みかんにはカリウム、カルシウム、葉酸、鉄など多くの栄養素が含まれています。ほんとに食べやすく健康にいいスーパーフルーツなんですよ(^^)v

温州みかんの豆知識

今までの話しで温州みかんをすぐにでも食べたくなった方も多くいられるでしょうが、さらにおいしく食べて頂くために豆知識をご紹介したいと思います(^^)v明日誰かに話したくてウズウズすること間違いないでしょう!

酸っぱいみかんに刺激を与えると…

たまに購入したみかんで酸っぱいみかんがあったりしますよね。農家でいう『酸が高い』というみかんです。見分け方は色々言われていますが、完璧に見分けることはプロ農家でも難しいです。袋で10個購入して1つ食べてみたら酸っぱいと他のものも酸が高い確率が高いです。そんなときは外れを引いたようでがっかりしますよね(笑)。ただ、購入した後でも少しは酸を低くする方法があるのでご紹介したいと思います。

簡単に言うとみかんをほぐせば酸が低下します!例えば手でゴロゴロ回したり軽く握ったりするといった感じでみかんをほぐしてやると細胞に刺激が与えられ細胞が修復しようとして酸の要因となっている『クエン酸』を消費するために酸味が軽減します。イメージで言うと酸が全くなくなるわけではなく四角い酸が丸い酸になり、味がマイルドになります。ただ、ほぐしすぎると逆効果になって品質そのものが低下するのでほどほどにして下さいね(^^)v

コタツにみかんは理にかなっている

昔からよく言われている『こたつにみかん』という言葉、皆さんはどのように解釈していますか?こたつの時期とみかんの旬の時期が一緒だからとか田舎ならではとかそんなイメージがあるんではないでしょうか?実は『こたつにみかん』は意外と理にかなっているんです。暖房器具がない時代、昔は冬に家の中で暖まる場所といえばこたつでした。暖まりながら旬のみかんを食べるのが自然な流れだったかもしれませんが、こたつで食べるみかんがよりおいしくなることを昔の人は知っていたんです(^^)v

みかんは温めると甘くなります!みかんは果肉より果皮に栄養が多く、それが温められることによって果皮から果肉の方に浸透し果肉の栄養価が高まります。それにより味が濃く(深く)なります。また、温められることによってクエン酸が分解するので酸味も和らぎ甘さを感じやすくなります。

おいしいみかんの皮は…

みかんを食べるときに皮をむいて食べますがその時にむきやすい皮とむきにくい皮があるのはご存じでしょうか?実は皮のむきやすさもみかんのおいしさに関わっているんです。

結論皮がむきにくいみかんの方がおいしいです!皮がむきにくいということは無駄な水分が入っておらず薄皮で締まったみかんになります。水分が少ない分、酸味が立つ可能性がありますが、うまく作れれば味が濃く、コクのあるみかんに仕上がります。一方皮がむきやすいみかんは『浮皮』と言って、果皮と果肉が離れてしまっているということで味がボケやすく糖もなければ酸もない、なんともいいようがない味になります。是非みかんを選ぶ際は薄皮で締まっているみかんを選んでみて下さい(^^)v

まとめ

いかがでしたでしょうか。みかん、特に温州みかんの魅力が伝わったでしょうか。温州みかんと言えば昔から身近にあるものですが改めて見てみると食べやすさ、味、栄養素、カロリー、どれをとっても素晴らしく最高のフルーツの1つなんじゃないかなと思います。だからこそずっと身近にあるのかもしれませんね(^^)v

農家になって改めて感じましたが、米や野菜に比べてフルーツはぜいたく品です。値段も高いです。別に毎日食卓に並べる必要もないですし、極論、食べなくても生活はできるでしょう。ただ、こんなに自然由来のもので栄養価が高く美味しいものは他にないんじゃないかなと思っています。だからこそ人は季節を楽しむようにフルーツも楽しんでいるんじゃないでしょうか(^^)v

『人を幸せにするのがフルーツの魅力!』温州みかんにはその先頭を走ってもらいたいと思いますし、はだ農園のみかんもそうなればと思っています(^^)v

質問や感想がありましたら是非コメント欄へお願いします。

それでは、また。