はだ農園

針尾汐風みかん



単一栽培と複合栽培のそれぞれの特徴 ~自分なりの農業経営をしよう~

こんにちは、はだ農園です。

4月に入りいい天気も続くということで、少し早い気もしますが末っ子長男に親戚から頂いた鯉のぼりをあげました。今年で4年目ですが、長男は今までで1番の大喜びでした。自分のためのものだと理解している姿に成長を感じました(^^)v

さて今回は、栽培形態についてお話ししていこうかなと思います。ずばり『単一栽培』と『複合栽培』です。

漢字ばかりで難しく見えるかもしれませんが、要はメインの作物が1つなのか、複数のなのかということです。

ちなみにはだ農園ではこまごましたものはありますが、メインはみかんときゅうりですので複合経営となります。

どっちがいいというわけではないですが、やはりどちらかを選ぶには将来的な目標あってこそのものだと思うので、それぞれの特徴を紹介して皆さんの将来設計に少しでもお役に立てればなと思います。

それでは参りましょう。

単一栽培の特徴

特化型の農業形態です。主に組織化して産地となっている農家が多いと思います。単一栽培は良くも悪くも全てが『集中しやすい』のが特徴です。

単一栽培のメリット

労働力の集約化

1つの仕事に集中できるということです。1日または数日にわたり同じ作業ができるということは最大限の作業効率化です。雇用したときも指示しやすいですしね。

また、複数の仕事を行うとアクシデントの確率も上がっていきます。1つの作業でしたらアクシデントの確率も軽減できますし、もし起こったとしても予想しやすいので対処が早くなります。

農機具の最適化

単一栽培では作る作物が1つなので農機具の数も絞ることができます。覚える操作も少なくて楽でしょう。

また、意外と大変なのが保管場所です。農機具を外に出しっぱなしにすると消耗が早くなったり、故障の原因となります。なるべくなら雨などがあたらない倉庫の中で保管した方がいいでしょう。

そういう意味でも場所をとる農機具は少なければ少ない方がいいです。

情報収集のしやすさ

極端な言い方ですが同じ知識量を入れるとしても『広く浅く』というより『狭く深く』でいいんです。ただでさえAIや機械が目まぐるしく発達している時代、情報収集する範囲が狭いということは大きなメリットとなります。

単一栽培のデメリット

労働力の集中

作物を作るうえで常に忙しい作物というのはないです。ですので1つの作物だけを作るということは忙しい時とそうでないときの差が激しくなるということです。

忙しい時に合わせて小規模に経営するか、忙しくないときに合わせて大規模に経営するか考え方は人それぞれだと思いますが、どちらにせよ仕事量に波があるということです。

リスクが上がる

果樹などで例えると分かりやすいのですが、収穫が年に1回のものなどは管理がうまくいかなかったり、災害にあったりすると大きな損害になります。1年間の収入がそこで決まるので年間に複数回収穫できるものと比べると格段にリスクは上がります。

長期雇用が難しい

シーズンを通して仕事量に波があるので短期はいいとして長期の雇用が難しいです。だからと言ってピーク時には自分たちだけの労力では大変です。

短期で雇用すると次も来てくれるか分かりません。労働力を確保するために大事なことはやはり長期雇用です。

複合栽培の特徴

複数の作物をメインとする栽培で、だいだい2~3種類のことが多いです。主に組織に属さず個人で行っている農家に多いです。

ただ、単一栽培の中でも果菜類は複合栽培の要素も含まれると思います。実がなり続けて収穫時期が長い分『分散化』になっているからです。

複合栽培のメリット

労働力の分散化

違う作物を複数掛け合わせて作ることで労働力を分散することができます。

ここで大事なのは収穫時期の違うものを掛け合わせるということです。同じ時期に収穫となっては仕事が重複して逆効果になります。作物を選ぶ際は農繁期と農閑期が真逆のものほど効率が良くなります。

リスク分散

複数の作物を栽培しているということは収穫時期も複数回あるということです。収穫時期が多ければ多いほど通常の年間収入の平均値に近づきやすいです。短期的な価格の低下などにあまり悩まされることもなくなります。

また災害で全てが全滅となることはないので、そういう面でもリスク分散につながります。

長期雇用しやすい

1番のメリットは雇用の面です。労働力を分配しているので1年を通して仕事があります。そのため長期雇用をしやすいです。また収入を得る機会も多いので安定しやすいです。

複合栽培のデメリット

農機具の多様化

複数の作物を栽培するということはそれだけ多くの農機具が必要になるということです。農機具は外で使用する目的で作られているので頑丈かつ精密に作られています。ですので1つ1つの値段も高いです。それに加え大型ともなると1千万円を超えるものもあります。

また、上記でも述べましたがやはり困るのが保管場所です。せっかく購入した農機具を雨ざらしにするわけにもいかないので倉庫内に直したりします。数が多ければ多いほど場所をとり、直し場所に困ったり倉庫内が狭くなったりします。

計画性が重要

複数の作物の農繁期と農閑期を組み合わせを考えるのは大変です。計画性を持ち、それでも試行錯誤しながらでないといきなりはうまくいきません。

また常に複数の仕事の優先順位を迫られます。これも慣れなんでしょうが、それが仕事の効率に大きく作用してきます。

まんべんなく仕事がある

仕事が分配しているということは農閑期がないということです。ほとんど何かしら仕事があります。露地とハウスを持つ私の家では全員が1日休みということはまずないです。

ですので休みをとるためには雇用してちゃんとシフトを組まなくてはなりません。

私のおススメするそれぞれの栽培形態

それぞれメリット・デメリットはありますがそれに対応する栽培方法もあります。

単一栽培の場合

『品種』や『定植時期』で分けましょう。

単一栽培の最大のデメリットである集約化をなるべく避けるために、同じ作物でも品種や定植時期を変えて管理や収穫時期を分散化するやり方です。

品種で言うと、私が栽培する温州ミカンでは基本的に収穫は早いもので9月下旬から始まり、遅いものでは12月下旬になります。品種によって、3か月も収獲時期があるのです。

また定植時期で言ったら葉物類や根菜類は1週間時期をずらすだけで収穫が20日ほど変わってきます。これを利用して分散化を図ったりもします。

複合栽培の場合

『ハウス栽培』を活かしましょう。

複合栽培と言っても大雨で仕事できないとなっては雇用が難しいです。できるならどんな天候でも仕事ができるハウス栽培との併用が望ましいです。

複数の作物の組み合わせがよければ1年間安定して収入を得ることができるでしょう。

まとめ

それぞれの特徴を紹介してみましたが一長一短ですよね。ですからどちらが正解というわけではないと思います。

ただ新しく農業を始める方は単一栽培をお勧めします。最初は1つの作物を育てるだけでも一杯いっぱいだと思います。

家庭菜園ならば是非多くの作物を植えてみて下さい。限られた範囲ですので管理も行き届きやすいでしょう。

最後に言いたいのは農業に正解なんてありません。うまくいったら正解です。どちらの栽培方法でも大成功している人はたくさんいます。最終的にはどちらかを選ばなくてはいけませんがそれまではなるべく柔軟な発想を持つようにしましょう(^^)v

質問や感想がございましたら是非コメント欄へよろしくお願いします。

それでは、また。


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