こんにちは、はだ農園です。
最近春に近づいていた気候が急に冬に戻るように寒くなった今日、震える体にスーツを通して娘の卒業式に出席してきました。立派に成長した姿を目にし微笑ましく思いました。
さて今回は肥料についてお話ししてみようかなと思います。肥料は大きく分けて有機肥料と化学肥料があります。もちろん2つをブレンドしたものもあります。
ここでは話しがややこしくならないように有機肥料と化学肥料に分けてそれぞれの特徴を話していこうかなと思います。そして、後半では、私がどういった肥料をどういう目的で使っているのかも紹介させて頂きます。
それでは参りましょう。
有機肥料と化学肥料の特徴と種類
皆さんは有機肥料と化学肥料にどういったイメージもお持ちですか?
消費者の方はなんとなく有機肥料はよくて化学肥料は悪い気がするといった感じじゃないでしょうか。突き詰めていけば最終的にはそうかもしれないんですが、化学肥料は体に悪いといったわけではないんですよ。それぞれにメリットとデメリットがあります。
ですから、要は使い分けです。正しく理解して使い分けることによって作物の成長を最大限サポートしてあげましょう。
有機肥料
有機肥料とは有機質の肥料ということです。有機質とは一言でいうと『命あるもの』です。動物や植物など生きているもの、またはかつて生きていたものです。ですので肥料として使われているのは商品を作る過程ででる副産物(搾りかすなど)を利用することが多いです。だから環境の為にも有機肥料は強く推奨されています。だいたいの有機肥料と言われるものは今から紹介されるものをブレンドして作られています。
植物性有機肥料
・ダイズ油粕
大豆油をとるうえで出る搾りかすです。窒素成分は7%程です。特徴的なのは効き目が遅いと言われる有機質肥料の中では最も効き目が早いと言われています。ですので、個人的には液肥での葉面散布材として使うとよりいいのではないかと思います。実際私は今年から葉面散布材として試験的に使う予定です。
・なたね油粕
なたね油をとるうえで出る搾りかすです。成分窒素6%、リン酸3%、カリ2%とリン酸が多少少ないですがバランスのいいものだと思います。単体で使うとしたら私はみかんの苗木(実をならせてない小さい時)に使ったりします。窒素も高すぎず、実もなっていないのでリン酸も気にしなくていいからです。有機質肥料のベースとして使われることが多いです。
・米ぬか
米ぬかは有機肥料の中ではリン酸が多いです。分解するのが遅く効きだすのが遅いですが価格が安いのが特徴です。個人的にはきゅうりを定植する20日ほど前に肥料というよりは微生物の資材と一緒に微生物の餌という感覚で撒いています。
動物性有機質肥料
・骨粉
動物の骨を砕いたものです。窒素5%、リン酸20%です。特徴としては効き目が遅いので元肥のベースとして活用されています。
・家畜堆肥
牛糞は窒素、リン酸、カリや他の成分の値もある程度同等に低いです。肥料というよりは土壌改良に重きを置いたものとして見た方が分かりやすいと思います。
豚糞は窒素、リン酸、カリや他の成分の値が多少ばらつきはあるもののバランスがいい堆肥です。肥料と土壌改良をバランスよく行えるものだと思います。
鶏糞は窒素、リン酸、カリや他の成分の値が高いですがばらつきが見られます。安価で即効性も高いのが特徴です。土壌改良というよりは肥料として見た方がいいと思います。
・魚かす
窒素8%、リン酸5%です。効き目も早くもなく遅くもないので使い勝手が良く、万能タイプとして元肥、追肥どちらにも使用されます。
化学肥料
化学肥料とは無機質の肥料のことです。無機質を一言でいうと『命がないもの』です。鉱石や化学などで合成したものを言います。命ないものを肥料として一から作りだす過程で出るものや搾取するものがが環境によくないのかもしれませんね。
・普通化成肥料
一般によく見る化成肥料です。窒素、リン酸、カリが30%未満の化成肥料のことです。成分がそこまで高くないので比較的扱いやすい肥料と思います。
・高度化成肥料
窒素、リン酸、カリが30%以上の化成肥料です。成分が高い分撒く量は減るのですがムラにならないように気を付けなければいけません。私の周りでは、この肥料を使っている人はあまり見たことがありません。
・IB化成肥料
粒を加工することで、粒が解けるスピードを調整できるようにした化成肥料。化成肥料は効き目が早く短期間という弱点を克服するために開発された。中には、コーティングしたものとしてないものを混ぜて最初に撒くだけで元肥と追肥を同時に済ませるものもある。
・液体肥料
効き目が早い化成肥料の特徴をさらに特化させるために液体して浸透させやすくしたもの。
作物に吸収される過程は人体と一緒
有機肥料と化学肥料が植物に吸収される過程は人の体が栄養を補給する過程と非常によく似ています。また、このことだけでなく植物と人を結び付けて考えることは他にもたくさんできます。
ここでは有機肥料と化学肥料のそれぞれの吸収のされ方をお話ししていきたいと思います。
こんなに分かりやすい例えがあるとは
有機肥料や化学肥料を植物に与えて吸収される過程は、人が食事をして栄養を吸収する過程とよく似ています。人の体は食べ物を摂取すると胃で消化されたあと腸で栄養を吸収します。その過程で腸で栄養を吸収する際に消化された食べ物をより細かく分解し栄養の吸収をサポートしてくれるのが腸内細菌、いわゆる微生物となります。人が生きていく中で微生物はなくてはならないものです。それは植物にも同じように言えることです。
有機肥料の場合
有機肥料は人でいうところの普段の食事をイメージして下さい。米、パン、肉、魚、野菜など命あるものを口にするということです。有機肥料(有機質)を土に撒くということはそういうことです。そして、土の中には多くの微生物が生息しています。有機質はその微生物たちの大好物です。微生物によって分解された後に根に吸収されて植物の栄養となります。また、微生物が活発に動くことで土に団粒構造ができ、植物にとっても微生物にとってもいい環境となります。
上記の過程を見ると有機肥料(有機質)の特徴が分かります。有機質はそのまま植物は吸収できません。微生物に分解されることによってはじめて栄養となるんです。ですから有機質は効き目が遅いんです。また、分解される過程で発酵しますので、ガスも出ますし、分解する微生物の数も不確定です。発酵自体が完璧にできているかも経験が浅いと見分けづらいです。
このような目に見えない難しさがあるので、有機肥料を扱うのには経験と知識が必要となってきます。
化学肥料の場合
化学肥料は人で言うところのサプリメントです。サプリメントは人によって調合されて合成されたもの、つまり命ないものを口にするということです。化学肥料(無機質)を土に撒くということはそういうことです。無機質のものは微生物は介さず根に吸収されて植物の栄養となります。
上記の過程を見ると化学肥料(無機質)の特徴が分かります。無機質はそのまま根に吸収されます。微生物は関係ありません。ですから無機質は効き目が早いんです。また、分解・発酵など不確定な要素がなく直接植物に作用するため安定した効果を得られます。しかし、微生物が関わらないので団粒構造や微生物の活発化は見込めません。
はだ農園の肥料の使い方(みかん編)
はだ農園の肥料はほぼ有機です。春と秋の年2回に分けて肥料を撒いていますが、あえて化学肥料も混ぜています。用途によって配合も変えています。
春肥・・有機質9:無機質1 秋肥・・有機質8:無機質2 を使用しています。
目的としては春肥は暖かくなり根が徐々に動き出すのでできるだけゆっくり効かせるイメージです。秋肥は寒くなり根の動きが止まる前に効かせたいので少し無機質に頼るイメージです。
これに1年中葉面散布を行います。私の中では葉面散布がサプリメントの役割と思っています。葉面散布の中身は有機質ですが、発酵し分解させた状態の有機質のものを使っており、効き目が早く吸収しやすい有機質を使用しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。有機肥料と化学肥料の違いが分かって頂けたと思います。植物への吸収のされ方を理解すれば全て紐づけて覚えられると思います。最初に述べたんですが、要は使い分けです。正しく理解して賢く使用してみましょう。
ただ、人体というより土のことや長年作り続けることを考えると有機肥料が望ましいのは確かです。有機質を使うことによって味にも大きく差が出ますしね。このことは別の機会にお話ししたいと思います。
質問や感想がございましたら是非コメント欄へよろしくお願いします。
それでは、また。


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