はだ農園

針尾汐風みかん



有機栽培、特別栽培など農業の様々な農法

こんにちは、はだ農園です。

3月は卒業やお別れのシーズンですね。私の娘も保育園を卒業予定です。コロナの影響で行事ごとがほとんどなくてかわいそうでしたが、コロナに負けず逞しく育ってくれました。4月の入学もとても楽しみです。

さて今回は、農業の栽培方法についてお話していきたいと思います。簡単に言うと育て方です。ほとんどの農家さんがやっているのは慣行栽培といった農薬も化学肥料も使っているやり方です。もちろん農薬をいっぱい使ってるとか化学肥料しか使ってないというわけではなく、農薬も化学肥料も使ってるということです。私もそうです。

それとは別に国から決められた基準の中で栽培したり、独自の基準で栽培したりしている農家さんもいらっしゃいます。今回はどれが1番いいとか悪いとかそういうことではなく、農業にはたくさんの価値観や考え方がありますよということを紹介していきたいと思います。

また、生産者の方は分かってる方もいるとは思いますが、販売するときに間違った販売をしていたらすみませんでは済まない事態になってしまいますので再度確認の意味を込めて見て頂けたらと思います。

それでは参りましょう。

栽培方法4パターン

大きく分けて4つの栽培方法を紹介していきます。紹介する栽培方法以外にも水耕栽培やロックウール栽培など特殊なものもありますが、ここでは基本的な価値や考え方で4つに分類してみました。

有機栽培(オーガニック栽培)

最近よく聞きますよね。皆さんのイメージでは農薬不使用、化学肥料不使用で環境にも体にも優しい作物という感じじゃないでしょうか。有機栽培には国が決めている基準があり、資格を得るためには審査を受ける必要があります。また作物を作るうえでは、2つの定義があります。

化学肥料不使用、農薬は一部使用

実は農薬は一部認められているものがあります。化学合成されていないものや天然由来のものでしたら使用可能となります。肥料は分かりやすく、100%有機肥料です。有機肥料と化学肥料については別の機会にお話ししたいと思います。

遺伝子組換えの技術禁止

少し難しくなってきましたね(笑)。大丈夫です、なるべく分かりやすく説明します。農業で遺伝子組換えとセットで出てくるのが品種改良です。品種改良が旧バージョンの技術、遺伝子組換えがが新バージョンの技術と思ってください。

例えば、2つの違う品種があるとします。1つは病気に強いがおいしくない品種です、もう1つはおいしいが病気に弱い品種です。それぞれに長所と短所があります。農業では、これを掛け合わせることで病気に強くおいしい物を作る方法があります。それが品種改良と遺伝子組換えです。

品種改良とは交雑や突然変異など偶然に頼る方法です。ですので、掛け合わせても片方の性質や中途半端な性質、さらには短所同士の性質など様々な組み合わせができます。それを何回、何十回と長年繰り返して偶然で長所同士の品種を作り上げるのです。莫大な時間と労力がかかります。

一方、遺伝子組換えでは病気に弱いがおいしい品種に病気に強い品種から抽出した病気に強い遺伝子を抽入します。すると効率よく狙った新しい品種ができやすいのです。遺伝子組換えが進んでいるものとしては大豆やトウモロコシが代表的なものだと思います。

しかし、遺伝子操作という観点から人体への影響も懸念されています。ですので有機栽培では認められていません。

特別栽培(特栽)

これは聞いただけじゃ分かりにくいですよね。でも特別栽培は有機栽培に次ぐ国が基準を設けている栽培方法です。こちらも資格を得るために審査を受ける必要があります。

とにかく半分以下

これは分かりやすいです。農薬の散布回数、化学肥料の窒素成分量がその県が慣行栽培で定める基準の半分以下であることです。注意してほしいのは各県ごとで基準が違うということです。季節がある日本では沖縄から北海道まで気候が違いますので、農薬の散布回数に大きく差が出ます。ですので県ごとに基準があるのは仕方ないことかなと思います。

無農薬栽培

名前の通り農薬を一切使わないという方法です。化学肥料は使えます。ただ、国の基準などはなく資格・審査もないため自己表記となります。審査がないということは信頼性の面では上記の2つより劣ることになり、本人が無農薬でやっていたとしても雨で農薬が流れて入ってきたり他の畑から飛散してきたら無農薬とは言えません。

またこれだけは注意して頂きたいのですが、無農薬・減農薬・低農薬これらの表示は現在では認められていません。ですので、この国ではルール違反です。これらを表示されてる方もたくさんおられますがグレーゾーンです。注意を受けて何かあっても知りませんでしたじゃ済まないかもしれません。

なぜダメになったかというと基準が曖昧だからです。ですからその代わりとして、『有機栽培』と『特別栽培』ができ国が明確な基準を定めたのです。国が認めているのは2つだけです。

自然栽培(自然農法)

これぞ自然と共に生きる、自然から頂いて自然に還す。基本は何も手を加えない方法です。土を耕さず、草をとらず、肥料を与えず、農薬を与えずというやり方です。明確な基準があるわけではないので土を耕したり草をとってそれを肥料にしたりという形もあるそうです。自然にあるもの以外を加えないということですね。

有機栽培申請・更新の時の嘘のような本当の話

実際に私が15年前に有機農家さんから聞いた話です。だいぶ前の話でもありますので冗談半分で聞いて下さい。

・山の麓だったのに上から流れてくる水に農薬が入っている可能性を問われた。

・ポイ捨てされていたものに添加物が付着している可能性があると言われた。

・動物や昆虫が畑に来たのを見て農薬が付着しているかもしれないのでどうにかならないかと言われた。

・倉庫の冷蔵庫の中にパートさんが飲みかけのジュースを置いていたら、添加物とみなされ冷蔵庫を破棄した。

ありえない話ばかりですよね。ここまで言われると国は有機栽培をさせる気があるのかと疑いたくなります。この有機農家さんもその当時は理不尽なことを言われながらも未来の有機農家を増やすために奮闘されていました。今では昔に比べ有機栽培も取り組みやすくなったんではないかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。意外と知らないことや勘違いされていたこともあったんじゃないでしょうか。現在、農家の全部の栽培の中で有機栽培をしている農家さんが0.5%(半分は申請していない隠れ有機栽培農家)、特別栽培をしている農家さんが3%です。国は2050年を目標として有機栽培の面積を25%にする取り組みを行っています。今のままでは夢のような話ですが、達成できれば環境にも人にも地球にも配慮した素晴らしい第1次産業となると思います。どの栽培方法がいいというわけではありませんが、どの栽培方法の中でも農家さんは常に自然や消費者のことを考えてできる限りのことをしていますよ(^^)v

質問や感想がございましたら是非コメント欄へよろしくお願いします。

それでは、また。


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